教育の情報化を推進する上で,どの学校においても立ちはだかることがいくつかある。
そのひとつが教員間のデジタルデバイド。
デジタルデバイドとは、コンピュータやインターネットなどの情報技術(IT:Information Technology)を利用したり使いこなしたりできる人と、そうでない人の間に生じる、貧富や機会、社会的地位などの格差。個人や集団の間に生じる格差と、地域間や国家間で生じる格差がある。
IT用語辞典 e-Words
PCをこれまでまったく使ってこなかったという先生は少なくなったであろうが,新しい機能を使ったりするのが苦手な人はいるだろう。そうした苦手が,今までの経験や慣習と異なることが校務に入ってくることを「No」の声にしてしまう。
たしかに「No」の声が悪いわけではない。
もし,なにかシステムを導入して,そうした苦手な先生に覚えていただいたとしても,10年も経たないうちにリプレースされて,まったく違うシステムが入ってしまうことがある。そうした苦手な先生は,また最初から覚え直さなければならない。
けど,この問題は,決して先生だけの問題だけではない。システムを提供する側の問題でもある。
設計する側でユーザビリティの検証をどのくらい行って,解決してきたか。
ここがしっかり検証ができて,解決してきたのならば,きっと「No」の声をあげていた先生は,しばらく使っているうちに使えるようになっているだろう。
誰でもはじめてすることに抵抗を感じることはあるだろう。
そうした先生方に心のバリアフリーを作ってあげる必要がある。