テレビの視聴率

テレビ

昔,週に1回,新聞に小さく,週間の総合視聴率のランキングが掲載されていた記憶がある。いつも上位に入っていたのが,テレビアニメ「サザエさん」(フジテレビ系)だった。しかし,最近,「サザエさん」の視聴率は低迷気味だそうだ。個人的には「サザエさん」は好きな番組のひとつであるので,低迷は驚きである。

この低迷にはわれわれの習慣や環境の変化も大いに影響はあるだろう。実際,テレビの視聴率が全体的に低くなっている。テレビそのものを持たない世帯も増えているときく。情報を手に入れる手段もテレビがなくてもいまやスマートフォンを多くの人が持っている。

ところで,お正月。ひと昔前と違い,お店もお正月は休みにするところが多くなったように思う。福袋もネットでというところもあるようだ。

ということは,家にいる機会が増えるだろう。お正月は家族が集まりやすいから居間にいる機会も増えると思うと,テレビの視聴率も上がるのではないかと推察する。

しかし,お正月のテレビ欄をみると,再放送のオンパレードだ。当然,テレビ局や制作にかかわる方々も休まなければならないだろう。ただ,視聴率が取れると思うと,もったいない気もする。

  • 同時間に放送している別のチャンネルの番組が高視聴率を取ることが予想されるため,あえて注力しない
  • お正月に制作費を注力するよりも,普段のゴールデンタイムなどに配分したほうが効果的である

いろんな理由があるのだと思う。もしかしたら,前提とした想定がそもそも間違っている可能性もある。

特にいまはNHKプラスTVerといった見逃し番組配信サービスも提供されていることから,視聴率の考え方も,変わっているのかもしれない。

2025年,メディア教育について熟考したいという思いもあり,このあたりの整理もおこないたい。

執筆者

横山 成彦のアバター 横山 成彦 情報学教育研究会 代表

情報学教育研究会 代表。大阪学院大学高等学校 情報管理室 室長/株式会社SFC。修士(教育学)。専門は情報学教育,情報教育,情報科教育,学校教育の情報化。

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